私論「港が見える丘公園」
私の快眠を邪魔するものは、「港が見える丘公園」だった。
27時、、、、。8ミリ映写機は、その古びた回転音とモノトーンの映像で、眠りを貪っていた私をたたき起こしたのだ。しかもBGM付だ。何てこった、”秋の気配”だ。
確かにあの近くに長く住んでいたことがあり、ちょうど上の子が生まれた頃で、ちょくちょく一緒に連れては遊びに行っていた、思い出の場所だ。
何といっても、胸をキュンとさせる(死語!!!)ネーミングが、内陸育ちの私を泣かせるのにはそれだけで充分であった。
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人間というのは、肉体的にも精神的にも、偏りはじめるとそれを修正しようとする力が自然と作用するそうだ。これか、、、。
カラダやココロが欲しがっている?中性にしようとしているのだ。
ニュートラル。
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あそこに何があった?空、海、港、、、、。
わかった、、、、、、、、あの距離感だ。あの海を見渡せる場所の、あの微妙な距離感だ。
いまになって思えば、あの感覚に妙に”安堵”していたのだ。
安心ではなく、”安堵”だ。
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