Friday, September 21, 2007

紅葉の始まりは、いつも・・・・・・・。

10月の声が聞こえてくると、もう山々の色も最盛期のそれとはうって変わり、次に来る季節のモードに変わる。
色めいた話題のない今日この頃であるが、紅葉へと向かう、言わば負の方向へのベクトルのせいか、不思議な安堵感の中にいることもこれまた事実なのである。

さて、ところがだ。エネルギッシュ(胡散臭い?)な話題が舞い込んできた。軽井沢の地価が高騰しているというのだ。

言われてみれば、軽井沢の俗化が叫ばれ始めて久しいが、確かにここのところの変貌ぶりは目を見張るものがあり、地元の温泉宿主も、ショッピングの街になってしまったと嘆いていた・・・・のをTVで見た。「奇跡のブランド」とまで言われた空気感も、これには太刀打ちできまい。

わたくし的に言わせてもらえば、昔日の東京近郊のようにベッドタウン化してしまったのではないかと。そういえば、「東京都軽井沢町」と皮肉と愛情を込めて呼ばれていたことを、今になってやけに現実味を帯びて思い起こされる。

ということは・・・・・、

軽井沢の創世記と同様の出来事が、今度はその1回り外側の周辺で起きてくるのではないか?。
A.C.ショーという宣教師がやって来て、どこか自分の故郷に似たその土地に郷愁を感じて、避暑のために別荘を作り、群がるように各界の有識者、著名人が集まり始めて、さらに別荘が増える。そこで何か良い暇つぶしはないかと、皆でお金を出し合って、テニコートを作る、ゴルフ場を作る・・・・。
やはり最終的には、大賀ホールか・・・・・。



ということで、ロビーの窓越しに広がる、紅葉に染まり始めた奥志賀の大自然を見ながら想像してみた。
とても尋常とは思えない、顔の半分もあるバカでかいサングラスをかけた芸能人が、本来の目的を通り越して、かえって人目を引きながら、この手付かずの自然を誇ってやまない奥志賀の森を、しいてはブナ林やナナカマドの中を闊歩する姿を・・・・。

まあ、それなりに充実した1日ではあったが、多少の宿酔い気味も覚悟した。